楽しみにしていた『戦後短編小説再発見18 夢と幻想の世界』(講談社文芸文庫)がいつの間にか刊行されていたが、案外平凡な中身だったので購入を見送る。但し、こういった場所に日影丈吉の小説が収録されていると嬉しくなってしまうことは確かで、日影丈吉という特異な作家の〈再発見〉が更に進むことを願う。