本
- 『誰でもない男の裁判』A・H・Z・カー(2004.06)晶文社 ISBN:4794927428
- 『傷痕』アラン・ラッセル(2004.06)ハヤカワ文庫NV ISBN:415041064X
- 『眠る骨』桐生典子(2004.06)新潮社 ISBN:4104682012
「アラン・ラッセルって誰だっけ」としばらく考えて、思い出したので購入。巻末の訳者あとがきには日本初紹介の作家と書かれているが、記憶と認識が確かなら、ラッセルの旧作は『ホテル・カリフォルニア』の邦題で集英社文庫から翻訳刊行されている*1。
あとはカーと桐生典子を。桐生典子の新作は、これまでの彼女の著作のなかで最も出来が良い『千のプライド』と同じ連作長編形式を採用した作品のようなので、ちょっと楽しみ。
どうでも良い話だが、『傷痕』と一緒に出ていたデイヴィッド・イーリイの『観光旅行』(文庫化)、このタイトルと内容であの表紙だとシャーリー・コンランの『悪夢のバカンス』を思い出してしまう(笑)。
*1:愉快なユーモア・ハードボイルドだったが、ほとんど話題にはならずに消えてしまった。