「アラン・ラッセルって誰だっけ」としばらく考えて、思い出したので購入。巻末の訳者あとがきには日本初紹介の作家と書かれているが、記憶と認識が確かなら、ラッセルの旧作は『ホテル・カリフォルニア』の邦題で集英社文庫から翻訳刊行されている*1
 あとはカーと桐生典子を。桐生典子の新作は、これまでの彼女の著作のなかで最も出来が良い『千のプライド』と同じ連作長編形式を採用した作品のようなので、ちょっと楽しみ。
 どうでも良い話だが、『傷痕』と一緒に出ていたデイヴィッド・イーリイの『観光旅行』(文庫化)、このタイトルと内容であの表紙だとシャーリー・コンランの『悪夢のバカンス』を思い出してしまう(笑)。

*1:愉快なユーモア・ハードボイルドだったが、ほとんど話題にはならずに消えてしまった。