新井素子の〈ブラック・キャット〉シリーズを纏め買いする。
 『瑠璃の翼』についてはは上述のとおりだが(なお、この作品は著者の祖父を主人公としている)、それにしても『オルガニスト』(新潮文庫日本ファンタジーノベル大賞受賞作)、『われはフランソワ』(新潮社/直木賞候補作)、『0番目の男』(祥伝社文庫書き下ろし)と、時代も作風もバラバラなものを書き続ける山之口は、ある意味へそまがりな作家なのかも知れない。いま雑誌に連載中の小説は日本の天平時代が舞台だというし。