星新一『祖父・小金井良精の記(上)』(河出文庫)を読了。何と言っても文章の読み心地が素晴らしい。慌てて下巻を読み始めるのが勿体無いような気がしたので、最近の積読本を先に片付けることにし、ティエリー・ジョンケ『蜘蛛の微笑』(ハヤカワ・ミステリ文庫)、芝田勝茂『ふるさとは、夏』(パロル舎)、三津田信三『シェルター 終末の殺人』(東京創元社ミステリ・フロンティア)、篠田真由美『失楽の街 建築探偵桜井京介の事件簿』(講談社ノベルス)、船越百恵『眼球蒐集家』(光文社カッパ・ノベルス)を読み終える。その他にデイヴィッド・フルマー『快楽通りの悪魔』(新潮文庫)、高野史緒『ラー』(早川書房/ハヤカワJコレクション)、三浦しをん『私が語りはじめた彼は』(新潮社)、大崎知仁『ガレージ』(小学館文庫)を併読中だが、いちばん先に読み終われそうなのは望月諒子の『殺人者』(集英社文庫)。以上を読み終えたらいよいよ戸松敦矩の大作『剣と薔薇の夏』(東京創元社)と、お楽しみエドマンド・クリスピンの『大聖堂は大騒ぎ』(国書刊行会)に取り掛かるつもり。A・H・Z・カーの『誰でもない男の裁判』(晶文社)がついに刊行されたのも嬉しい限り。
 買って積んでおいたら福音館書店から文庫化された(その上『進化論』までが再刊された)芝田勝茂サンケイ児童出版文化賞受賞作『ふるさとは、夏』(パロル舎)は想像以上に上質な読み物だった。ティエリー・ジョンケ『蜘蛛の微笑』は……えーと(笑)。あ、貶しているわけではありません。ぜんぜん逆です。
 感想を書く気力が湧いてこないので、取り敢えずはタイトルの列記のみ。