2004-06-30から1日間の記事一覧

野沢尚

小説家としての知名度が脚本家としての知名度を超えることはなかったと思うが、私見では、野沢尚は小説執筆においてこそ真価を発揮した才能である。『眠れぬ夜を抱いて』(幻冬舎文庫)は意表を衝いた構成と明確にして力強いテーマ把握で斬新な作品たり得て…